清少納言の『枕草子』に、ユニークな場面が登場します。
若者の言葉の乱れを嘆く場面です。
笑ってしまいませんか。
枕草子は、1000年ごろに書かれたと言われる、大昔の作品です。
「今も昔も、大人たちが嘆く言葉は同じなのだな」と、わかります。
こうした言葉は、いつの時代でも聞かれます。
学生は、大人たちから、ひどい言葉を言われることでしょう。
「最近の若者は、言葉も態度もなっていない」と。
そう言われても、腹を立てないことです。
そう言われるのが、運命です。
年上の人から見れば、学生はなめられるのが普通です。
年齢や経験に、大きな差があるのですから、言われて当然なのです。
いちいち腹を立てていると、なおさら「最近の若者はなっていない」と思われるだけです。
大人からなめられたときは、腹を立てるのではなく、モチベーションに変えましょう。
本当のことを言えば、大人たちは学生に、期待しているのです。
「もっと頑張れ。期待しているぞ」と応援です。
「もっと勉強してくれ。これからの未来を頼むぞ、おい」という意味です。
期待をしているから、厳しい言葉も出てきます。
侮辱された言葉を、力に変える学生が、成長します。
非難ではなく、応援されているのです。