先生から、ひどく叱られた経験はありますか。
10代は、先生から頻繁に叱られる時期です。
行儀や作法が十分に身についていない10代は、大人から見れば、叱りたいところがたくさんあるでしょう。
親や先生が、あなたの行儀の悪いところを見つけては、お説教が始まるのです。
「うんざりする。叱られた記憶なんて忘れたい」と思うでしょう。
しかし、忘れてしまっては、叱られた意味がなくなります。
10代は、たくさん叱られるほどいいのです。
若いうちなら、まだ行儀作法の悪いことがあっても、許してもらえます。
特に大切なのは、ひどく叱られた経験です。
ひどく叱られた経験があると「これは本当に悪いことなんだ」という意識が強くなります。
記憶の深くに残り、死ぬまでずっと気をつけることができるのです。
私が、ひどく叱られた経験の1つは、小学6年生のときでした。
所属していたクラブ活動で、先生からクラブ活動の感想を書くように言われたときのことです。
私は、クラブ活動に不満を持っていました。
批判ばかりを書きつらねた文章で提出すると、先生が顔を真っ赤にして怒ってきました。
放課後、先生に教室へ呼ばれました。
学校で最も怖いと言われる女性の先生2人に挟まれ、私は2時間ほど、みっちり叱られました。
「先生やクラブ活動を、侮辱しているのか」
「批判するような文章は、読者の気分が悪くなる」
先生からの厳しい言葉が、耳に残っています。
その苦い経験があるため、今でも批判を書きそうになったときは「いけない、いけない」と思います。
ひどく叱られた記憶がよみがえり、忘れようにも忘れられません。
ひどく叱られた経験があるからこそ、私は今、批判する文章は書きません。
先生のおかげです。
先生からひどく叱られた経験があるからこそ、今の自分がいます。
10代のころに叱られた経験は、大事です。
いつまでも心に留めておくことで、その後の人生がよくなるのです。