10代は、祖父母ときちんと話ができる、最後の時期です。
大げさと思いますが、事実、近い状況になるでしょう。
人の寿命は、有限です。
いくら祖父母が元気とはいえ、年を重ねるごとに衰え、いつかは死を迎えます。
祖父母の年齢や病状もありますから、一概には言えません。
しかし、自分が20代になるころには、祖父母は高齢になっているはずです。
祖父母が生きていたとしても、きちんとした会話ができるかというと、疑問があります。
ぼけてしまったり体が弱っていたりして、きちんとした会話ができないことが多いのです。
つまり10代は、祖父母ときちんと会話ができる最後のチャンスです。
10代のうちに、当たり前に存在する祖父母と、たくさん会話をしておくことをおすすめします。
たわいない会話でいいのです。
祖父母の昔の遊び方を聞いたり、昔の町の様子を聞いたりなどです。
「へえ、そうだったのか」と、意外な話をたくさん聞かせてくれることでしょう。
おすすめしたいことがあります。
祖父母と一緒に、家の周りを散歩しましょう。
散歩をしながら、会話を楽しむのです。
家の周りをぶらぶら散歩していれば、町の風景をネタにして、祖父母との会話を楽しめます。
「この川は、昔はもっときれいだった」
「この神社の辺りは、昔から」
祖父母は、町のことを古くから知っていますから、散歩をしながら、昔の話をたくさんしてくれます。
たわいない会話でしょう。
このありふれた経験が、祖父母が亡くなってから、貴重な思い出に変わるのです。