10代に、身近な人の死に直面することがあります。
よくあるのが、親戚の死です。
10代のうちに、親戚を何人か、亡くすことがあります。
ついこの前まで元気だった人が死んでしまうのは、衝撃的です。
信じられない気持ちになるでしょう。
それは仕方ありません。
10代はまだ、死という概念が抽象的な時期だからです。
死に接する機会がなければ、わからなくて当然です。
葬式に出るかどうか選択を迫られたとき、あなたなら、どう答えますか。
「葬式に出席するなんて、面倒くさいだけだ」と思う人が多いのではないでしょうか。
面白くも楽しくもありません。
しかし、面倒でも、できるだけ葬式に出席してほしいのです。
亡くなった人への弔いもありますが、本当はもっと別の理由です。
死について考えるきっかけになるからです。
葬式に出席すると、実際に死んでいる人を見たり触れたりします。
火葬すれば、本物の骨を見ることにもなるはずです。
その様子を見ながら、今まで抽象的だった「死」という概念が、だんだん具体的になります。
「死とはどういうことなのか」と考えるきっかけになります。
同時に「生きるとは何か」を考えるきっかけにもなるはずです。
お葬式に出席するのは、自分の人生の終点を見ることです。
誰にでも、いつか死を迎えます。
絶対に逃れられない現実です。
葬式で本物の死者と接することで、生きる意気込みが強くなるはずです。
「死んだ人の分まで頑張って生きよう。やりたいことをやり、悔いのない人生を送ろう」などです。
葬式に出席した後は、生きる姿勢がまっすぐになるのです。