映画には、2種類あります。
母国語音声の映画と、字幕付きの映画です。
母国語音声の映画は、聞いたまま理解できるため、楽です。
一方、字幕付きの映画は、読まなければいけないため、大変です。
どちらが見やすいかと言えば、やはり母国語音声のほうでしょう。
しかし、中学生になれば、できるだけ字幕付きの映画をおすすめします。
字幕付きの映画には、頭をよくする効果があるからです。
字幕付きの映画は、次から次へと言葉が現れては、消えます。
速く読まなければいけません。
最初は大変ですが、意識していると、だんだん慣れてきます。
自然と速く読む力が身につき、国語に強くなるのです。
身につく力は、これだけではありません。
本当に力が身につくのは、もう1つあります。
字幕付きの映画は、わからない言葉があっても、辞書で引く暇がありません。
これがいいのです。
わからない言葉が出てきても、前後の話の流れから、意味を予想しましょう。
「たぶんこういう意味なのだろうな」と考えるだけでいいのです。
意味を推測するときの脳は、フル回転しています。
まったく意味がわからない言葉でも、物語の流れからなんとなくわかるものです。
映画は、言葉の意味を推測する機会がたくさんあるため、頭がよくなるのです。