映画撮影は、映画監督だけがするものではありません。
本来、私たちはみんな、映画監督です。
すべての人が、映画を撮影中です。
映画のタイトルは「素晴らしき人生」です。
生まれたときがクランクインであり、死ぬときがクランクアップです。
撮影のスケジュールが長いため、映画を撮っていることを、ほとんどの人が忘れています。
いま一度、自分は映画の撮影中である意識を、思い出しましょう。
目は、カメラです。
耳は、マイクです。
体は、カメラとマイクを支える脚立です。
映画を撮影している意識を持ち、感じるすべてを、ありのまま楽しんでみましょう。
「撮影中」という意識を持つと、体全体で感じるすべてが、味わい深くなります。
物を見るときの角度が、いつもより粋であるように感じます。
目に映る動きが、いつもより風情に感じるようになります。
聞こえてくる音が、いつもより刺激的に感じられるようになります。
「楽しもう。楽しくさせよう」という意識があると、あらゆる刺激が感動になります。
撮影中という意識があるおかげで、人生は、より豊かになります。
人生は、壮大な映画撮影です。
撮影した映画は、死んでから楽しめるようになっています。
死んでからのお楽しみです。
できるだけ楽しい映画になるように、活動的な生き方をしましょう。