中学生のころ、本屋でぶらぶらしていると、目にとまった1冊がありました。
「超能力」というテーマを扱った本でした。
大人向けの本であり、小さな字で200ページ以上もある本でした。
私は「超能力」というキーワードに、強く心を引かれました。
本をめくると、興味を引かれるテーマがたくさん書かれています。
「何だろう。どうしても知りたい。読みたい」と思い、落ち着いていられなくなりました。
恥ずかしいですが「この本を読めば、超能力が使えるようになるかもしれない」と期待もありました。
買ってしまいました。
家に帰って読むのですが、大人向けであるため、読めない漢字や表現がたくさん出てきます。
しかし「超能力のことを知りたい」という欲求が強かったため、わからない言葉があっても、意地で読み進めました。
学校の勉強で辞書を引くのが面倒でも、超能力のためなら、辞書が引けるのです。
読み終わったとき、残念ながら超能力は使えませんでしたが、自分の世界がぐっと広がりました。
こういうことが、中学時代、何度かありました。
ほかにも夢中になったテーマがあります。
「速読」「人生論」「精神世界」などです。
どれも大人向けの本でしたが、気にせず、とにかく興味の向くままに読んでいました。
今になって思えば、そういう大人向けの本が、私の学習意欲を高めてくれたと感じています。
中学生にぜひ読んでほしいのが、大人が読む本です。
本屋に行って、大人が読む本を読んでみましょう。
大人向けの本は、中学生が読んでもいいのです。
読みたい気持ちがあれば、本の対象年齢は関係ありません。
強く興味を引かれた本は、内容が難しくても、意外に読めてしまいます。
興味の向くまま読んでいれば、いつの間にか、あなたの学習能力を高めてくれるに違いありません。
中学生のうちに読んでおくから、年齢以上の成長ができるのです。