日常会話では、天気の話題が出ることがあります。
このとき、ふと自分が口にしている言葉を、振り返ってみましょう。
「暑いですね」「寒いですね」という会話ばかりしていませんか。
「暑いですね」「寒いですね」も、天気の会話の1つですが、どことなく物足りません。
その瞬間の様子しか、感じ取れていないからです。
大切なのは、変化を感じ取ることです。
「暑いですね」「寒いですね」ではなく「暑くなりましたね」「寒くなりましたね」です。
もっと贅沢に言えば「草花が青々と茂り、美しくなりましたね」であり「肌寒くなり、草木の様子も静かになりましたね」です。
いかに、季節の変化を感じているかです。
今日の天気の話題より、季節が変化する話題です。
じわりじわりと移り変わる変化を、体全身で感じて、存分に楽しみましょう。
春になるほど温かくなり、雪が解けて、草花の芽が出る様子を楽しみます。
夏になるほど稲穂や草木が伸びて、青々と茂る様子を楽しみます。
秋になるほど草木の葉が散り、哀愁が漂い始める様子を楽しみます。
冬になるほど気温が下がり、雪が積もる様子を楽しみます。
季節の変化とは、演出です。
暑くなったり寒くなったりするのは、人生という舞台の最高の演出です。
たっぷり演出を楽しむことは、人生を存分に感じて生きていることです。
季節は今、どう変化していますか。
今日の天気だけではなく、移り変わる季節の変化を感じましょう。
季節の変化を感じることは、人生における贅沢の1つなのです。