人間は、朝に強くなる道具を発明しました。
目覚まし時計です。
目覚まし時計を使えば、決められた時間に、きちんと起きることができます。
正確で、もれはありません。
しかし、目覚まし時計で朝に強くなった反面、朝が不幸になりました。
目覚まし時計で起きるとは、叩き起こされるのと同じです。
1日の始まりを叩き起こされるのは、気持ちいいものではありません。
「時間ですよ。早く起きなさい」と、朝からいきなり説教をされるようなものです。
1日の始まりが、台無しです。
寝起きから、ブルーになるのです。
目覚まし時計は本来、人間にとって不自然なものです。
もともと自然界に、目覚まし時計は、存在しません。
自然界は、朝日で目覚める生活が、自然です。
朝の時間を気持ちよくするのは、単純です。
目覚まし時計を使わないだけでいいのです。
人間が人間らしく生きるためには、目覚まし時計は不要です。
目覚まし時計を使わずに起きるだけで、朝の時間が気持ちよくなります。
ただし、実際には難しいものです。
忙しい現代社会では、決められた時間に正確に起きる必要があります。
毎日は難しくても、1日でも多く作る心がけなら、できるのではないでしょうか。
目覚まし時計を使わずに起きる日を、1日でも多く作りましょう。
1日でも多く作ることで、人間らしく生きられます。
じわりじわりと明るくなる朝日で目覚めるのが、一番気持ちいいのです。