手酌について、よく聞かれるルールがあります。
「飲み会なら、できるだけ手酌は避けたほうがいい」
「飲み会で手酌をすると、場が白ける」
「みんなで飲んでいるなら、自分が飲むお酒でも、誰かについでもらったほうがいい」
ときどき手酌に関する堅苦しいルールが聞かれます。
1人で飲むなら自分でお酒をつぐしかありませんが、飲み会での手酌に抵抗を感じる人もいるでしょう。
たしかにみんなで飲んでいるにもかかわらず手酌をすると、周りから孤立しているように見えることがあります。
周りの様子を無視して、手酌ばかりしていると、少し寂しい雰囲気が出やすくなるでしょう。
飲み会で手酌をすると「お酒が減っているのに気づいてくれない。気が利かない」という不満の様子に見えることもあります。
「飲み会なら手酌は避けたほうがいい」という考え方も、完全に無意味ではなく、一理あるのも事実。
そのため、できるだけ手酌を控える人も多いのではないでしょうか。
しかし、手酌に堅苦しいルールは不要です。
「飲み会で手酌をしてはいけない」と考えると、気持ちが落ち着きません。
周りからついでもらうのを待つことになり、自由にお酒が飲めなくなります。
気遣いが増えてしまい、かえってお酒を楽しめなくなるのです。
飲み会であっても、手酌はマナー違反ではありません。
自分が飲むお酒くらい、自分でつぐのは普通のこと。
無理に手酌を控える必要はなく、自分のコップのお酒が減れば、自分でついでもかまいません。
手酌をしたからといって、誰かの迷惑になることもなければ、場を白けさせることはありません。
にこにこしながら手酌をしていれば、雰囲気を壊すこともありません。
自分でついだほうが、自分で飲む量を自分で調整できます。
無理に手酌を控える必要はありません。
自分で飲むお酒は自由についで、飲み会を楽しむことに集中しましょう。
ただし、手酌はしていいですが、周りへの配慮はあったほうがいいでしょう。
相手のコップのお酒が減ったときは「おつぎしましょうか」と声をかけましょう。
相手が「お願いします」と言えば、お酒をつぎます。
「大丈夫です」と断られたとしても、優しい気遣いが伝わるので、雰囲気を盛り上げるのに役立ちます。