学生時代、友人同士の飲み会で、わいわい楽しんだことがあります。
仲のよかったマサキ君が中心になり、男女10名くらいで、ホームパーティーをしました。
3時間くらい賑やかに楽しんだ後、マサキ君が言った言葉が忘れられません。
「よかったね。キャバクラだったら2万円くらい、かかっているよ」
真面目な顔をして言うのです。
私は大爆笑です。
なかなか普通の人が浮かばない発想です。
そういう発想をするマサキ君に笑えてしまいました。
しかし、たしかに言われてみれば、そのとおりです。
異性と楽しく飲めて、金額も安上がりです。
たしかにキャバクラに行くくらいなら、友人と男女交えて飲むほうが安上がりだなと思うのです。
マサキ君は、いつもにこにこ顔で飲んでいます。
おそらく彼の中では、男女の友人同士の飲み会でも、キャバクラで飲んでいる感覚なのでしょう。
「得している」と思っているから、笑いが止まらないのかもしれません。
そう思える彼は、幸せだと思いました。
本人が納得すれば、OKです。
ばかばかしい発想とはいえ、楽しんで飲めるなら、それでもいいと思ったのです。
面白い発想をするマサキ君の言葉が、今でも忘れられないのです。