執筆者:水口貴博

見やすいプレゼン資料の30の作り方

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スライドを作りすぎるな。

スライドを作りすぎるな。 | 見やすいプレゼン資料の30の作り方

プレゼンでは、プロジェクターで映し出された内容をスライドさせていきます。

ここでわかりやすいように、重要ポイントごとにスライドを作成している場合がよく見受けられます。

1スライドが一言なので、大変わかりやすいのが特徴です。

1スライドに1つのポイントなので、大変丁寧な印象を受けます。

わかりやすくテンポもあっていいのですが、何枚もスライドをめくらなければいけなくなります。

少し忙しい印象を与えます。

なにより、重大な欠点があります。

1つのテーマを話し終わると、説明の途中で、後ろを参照できなくなることです。

たとえば、5つの重要ポイントを説明するとします。

1スライドごとに、重要ポイントを1つずつ説明すれば、合計5スライドめくることになりますね。

しかし、4つ目の重要ポイントの説明中、めくり終わったスライドは視界から消えます。

説明し終わった重要ポイントを、参照できなくなってしまうのです。

見終わったスライドの巻き戻しができなくなるのは致命的です。

スライドを作りすぎてはいけないのです。

では、どうするか。

5つの重要ポイントを5枚のスライドにするくらいなら、5つの重要ポイントを1スライドにまとめてしまうのです。

単位は「1スライド・1テーマ」です。

1スライド内の文字の量は多くなりますが、徹底的に要点を短くすれば、うまくまとめられます。

聞き手は全体を把握することができるため、各重要ポイントを同時に確認できるようになります。

同時に、この1スライドが「まとめ」にもなります。

一般的に、まとめられた資料には、よい印象を抱きます。

私たちは無意識のうちに、一つ一つの丁寧な説明より「1枚にまとまった資料が欲しい」と思っています。

スライド1枚に重要ポイントをまとめれば、見通しがよくなると同時に、まとめられた内容にもなるのです。

もちろんどうしても1スライドにまとめられない場合もありますが、スライドはできるだけ少なくするように心がけましょう。

見やすいプレゼン資料の作り方(25)
  • スライドを作りすぎないようにする。
読みにくい手書きのほうが、よく読まれ、印象に残りやすい。

見やすいプレゼン資料の30の作り方

  1. プレゼンの資料は、1から作らない。
  2. 目次から作れば、スムーズに作成が進む。
  3. 資料全体を通して大事なのは、統一感。
  4. 無意識のうちに確かめる視線の動きに合わせて、資料を作成する。
  5. プレゼンの資料は、1枚1分を目安に作成する。
  6. 複数の資料を使うなら、あらかじめ資料番号を振っておくこと。
  7. 「箇条書きのほうがよいのではないか」と、問いかけながら資料をチェックする。
  8. 動きのある機能には要注意。
    頼っても、頼りすぎるな。
  9. 専門用語の説明は、口頭だけで終わらせない。
  10. 凝りすぎた資料は、おおむね失敗する。
  11. 夜に作成した資料は、行きすぎた内容になりやすい。
  12. 資料では、色を使いすぎるより、限定したほうがいい。
  13. 使う色は3色までに限定すれば、自然と見やすい資料が出来上がる。
  14. 資料にはページ数をふり、ページ数で見るべき場所を指示する。
  15. ヘッダーには、会社のロゴを入れよ。
  16. イラストより写真のほうが、現実感がある。
  17. プレゼンの資料作成で大切なのは、量より質。
  18. 「30ページ以内・30分以内」を目安にする。
  19. 「ここだけの話」があるプレゼンは、評価が上がりやすい。
  20. お客さまに提出する資料に、再生紙は使わない。
  21. 会社のロゴの扱いには、細心の注意を払うこと。
  22. 「データ」を示すと、説得力は倍増する。
  23. 資料のチェックは、逆の視点から見るほうがいい。
  24. 文字のサイズは、全体的に大きくする。
  25. スライドを作りすぎるな。
  26. 読みにくい手書きのほうが、よく読まれ、印象に残りやすい。
  27. 箇条書きの限界は、7つまで。
  28. 音読しながらチェックすると、誤字脱字の発見精度が向上する。
  29. 出来上がった資料は、同僚にチェックしてもらうだけではまだ甘い。
  30. プレゼンの資料は、紙に出すまでは安心できない。

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