プレゼンでは、プロジェクターで映し出された内容をスライドさせていきます。
ここでわかりやすいように、重要ポイントごとにスライドを作成している場合がよく見受けられます。
1スライドが一言なので、大変わかりやすいのが特徴です。
1スライドに1つのポイントなので、大変丁寧な印象を受けます。
わかりやすくテンポもあっていいのですが、何枚もスライドをめくらなければいけなくなります。
少し忙しい印象を与えます。
なにより、重大な欠点があります。
1つのテーマを話し終わると、説明の途中で、後ろを参照できなくなることです。
たとえば、5つの重要ポイントを説明するとします。
1スライドごとに、重要ポイントを1つずつ説明すれば、合計5スライドめくることになりますね。
しかし、4つ目の重要ポイントの説明中、めくり終わったスライドは視界から消えます。
説明し終わった重要ポイントを、参照できなくなってしまうのです。
見終わったスライドの巻き戻しができなくなるのは致命的です。
スライドを作りすぎてはいけないのです。
では、どうするか。
5つの重要ポイントを5枚のスライドにするくらいなら、5つの重要ポイントを1スライドにまとめてしまうのです。
単位は「1スライド・1テーマ」です。
1スライド内の文字の量は多くなりますが、徹底的に要点を短くすれば、うまくまとめられます。
聞き手は全体を把握することができるため、各重要ポイントを同時に確認できるようになります。
同時に、この1スライドが「まとめ」にもなります。
一般的に、まとめられた資料には、よい印象を抱きます。
私たちは無意識のうちに、一つ一つの丁寧な説明より「1枚にまとまった資料が欲しい」と思っています。
スライド1枚に重要ポイントをまとめれば、見通しがよくなると同時に、まとめられた内容にもなるのです。
もちろんどうしても1スライドにまとめられない場合もありますが、スライドはできるだけ少なくするように心がけましょう。