執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

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にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。

にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

和食では、口に食べ物が入っている状態で、ほかの料理を見つめるのはよくありません。

無意識のうちに、自然としてしまっている人も多いのではないでしょうか。

これは「にらみ食い」と呼ばれるタブーです。

見るくらいいいだろうと思います。

しかし、よくないのです。

なぜ、にらみ食いがマナー違反になるのかというと、食事の味に集中できなくなるからです。

同じ種類の料理を見つめるのはいいのです。

「見ているもの」と「味わっているもの」が同じだからです。

味覚と視覚が一致しています。

しかし、種類が異なる料理を見るのはよくありません。

味わっているものと見ているものとが別であり、視覚と味覚の不一致が起こっています。

それは口にしているものも、見ているものも、どちらにも集中ができていないということです。

また、他の料理を物色しているようなしぐさにも見え、卑しく見えてしまいやすいのです。

食べているときには、口の中の食事に集中することです。

では、どうするのか。

食べているときには、食べている料理を見つめて味わうことに集中するのです。

味で楽しみ、目で楽しむことで、より、味わいが深く感じられるようになります。

会席料理を上品に食べる食事マナー(10)
  • 食べている料理を見ながら、食べる。
ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

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