器の上に、何種類かの魚の刺し身が盛られています。
さて、どのような順番で手をつけますか。
心がけたいポイントがありますので、ご紹介します。
何でもそうですが、違いとは、比べることでわかりやすくなります。
刺し身の場合も、同じです。
お気に入りの刺し身ばかりを食べるのではなく、一切れごとに種類を変えて食べていくのがおすすめです。
前の刺し身との味や食感などの違いがわかりやすくなり、よりおいしくいただけるようになります。
味の違いを感じやすくするために、一切れ食べるごとに刺し身の種類を変えて食べていきますが、問題はその順番です。
もちろん基本的にどれからでも食べていいのですが、できれば、味の淡泊な刺し身から食べ始めるようにしましょう。
最初から味の濃い物を食べてしまうと、淡泊な味わいが感じられにくくなるからです。
したがって、白身と赤身があれば、白身から食べるのが正解です。
白身の刺し身から食べ始めます。
続いて、赤身、光り物の順にいただきましょう。
ひととおり、全種類の刺し身を食べ終えれば、最後に大葉や大根のけんなどを口にしましょう。
食べるというより、口にして、軽く噛む程度で十分です。
独特の香りや苦みが、口の中をリセットしてくれます。
また、毒の作用を消す解毒効果としての意味合いもあります。
もう一度、味の淡泊な白身に戻って食べる、という繰り返しです。