人は誰でも「自分のことを理解してほしい」という欲求があります。
特におしゃべりな人は、その気持ちが出ています。
「自分のことを理解してほしい、もっと話を聞いてほしい。認めてほしい」という気持ちから、どんどん話してしまうのです。
無口な人も、同じく自分のことを理解してほしい欲求があります。
無口な人は、単に口に出して言わないだけです。
心のどこかでは「自分のことをわかってほしい、理解してほしい」という思いがあります。
これほど、みんなが自分のことを理解してほしいという中で、話を聞きたい人は不足しています。
話をしたい人はたくさんいるのにもかかわらず、話を聞いてあげたい人は大変な人手不足なのです。
実は、この人手不足は、今に限ったことではありません。
話を聞いてほしい欲求は、人類みな共通であり、いつの時代も変わらないため、話を聞いてあげたい人は常に不足しているのです。
話を聞いてあげる人の需要は、常に高いのです。
そうしたとき、あなたの出番です。
あなたが話を聞いてあげる側に回ると、相手からとても重宝がられます。
ただ話を聞いて、理解してあげるだけで、相手からとても感謝されるのです。
テレビに出演している癒し系タレントは、いつも、話す側より聞く側になっています。
聞く側に立っているから、癒し系になれたのです。
もし癒し系タレントが、ずっと話してばかりでは、もはや癒し系ではなくなります。
話をするのが大好きな芸人になるでしょう。
話すより聞く側に回って、相手を理解します。
理解して、相手を認めます。
これが話をする側にとっても、この上ない「癒し」です。
自分の話を聞いて理解して認めてくれる人が少ないからこそ、余計に癒し効果があります。
話を聞いてくれた相手は、最後にこう言うでしょう。
「話を聞いてくれてありがとう」と。