世の中でかっこいいと言われる人には、共通点があります。
存在感があることです。
これはどのジャンルにも、どんな国にも、物でも、会社でも言えることです。
本当の存在感とは、物より、心です。
モテる人になるためには、かっこいい服を着ればいいと、考えがちです。
たしかにそのとおりです。
大きく見せて、自分の存在感を出そうとすることは、新人のやることです。
テレビに出てくる新人のお笑い芸人は、少しでも目立とうとしゃべりに話します。
新人のころは、何とかして前に出ていかないといけませんから、自分の存在感を出すために必要なことです。
存在感を出すためには、また聞きの話をするのではなく、自分の体験を話すことが大切です。
また聞きの話では、途中で話が行き詰まります。
Aさん「A君は、この前アメリカに旅行に行ってきたんだって」。
存在感を出そうとする人は、決まって「俺がやった」と言って、威張ります。
威張りすぎてしまうと、存在感が空回りしてしまいます。
自分がやったことを自分でアピールしてしまうと、存在感が半減してしまいます。
存在感には、2種類あります。
よい存在感と悪い存在感です。
存在感を求めるならば、ここをしっかり見極めておく必要があります。
存在感は、背筋からもにじみ出てきます。
背筋がぴんと伸びているだけで、モデルのようです。
つまり「姿勢がよい」ということです。
存在感を出すために、我慢はしないことです。
我慢をすればするほど、素直さがなくなり、本当の自分を出せなくなります。
「我慢をしない」とは、言い換えれば「素直さ」のことです。
日本在住のアメリカ人の話を聞いていると、日本人は曖昧な表現が多くていらいらしてしまうと言います。
「~するんじゃない?」
「~かもしれない……」
大人と子どもの大きな違いに「自分の価値観を持っているかどうか」があげられます。
あなたは自分の価値観を持っていますか。
自分の価値観で行動していますか。
人は誰でも「自分のことを理解してほしい」という欲求があります。
特におしゃべりな人は、その気持ちが出ています。
「自分のことを理解してほしい、もっと話を聞いてほしい。認めてほしい」という気持ちから、どんどん話してしまうのです。
存在感を出すうえでやってはいけないことなのに、皆さんがやりがちになっていることがあります。
大声です。
存在感を出すことが下手な人は、大声を出してアピールしようとします。
大事な場面で失敗をしてしまい、落ち込むことがあります。
当然のことながら、普通はとても落ち込んでしまうものです。
しかし、こんなときにこそ笑っている人には、強さを感じます。
私には、コンプレックスがあります。
私には何でもかんでも気にしすぎてしまうという欠点があります。
いわゆる「気にしすぎ」というやつです。
存在感を出すために、上手にうまくこなすだけが手段ではありません。
思いきり下手な人でも、下手は存在感を出すことができる武器になるのです。
たとえばカラオケでも、ときどき天才的な音痴の人がいます。
存在感の出し方を間違えている人がいます。
「存在感を出すには、偉そうにすればいい」と思っている人です。
存在感を出すとは、偉そうにすることではありません。
「忙しい、忙しい」が口癖になっている人がいます。
「自分はそんなに暇じゃない。それだけ必要とされているんだ。それだけすごい人間なんだ」
と思っているのでは、まだまだ小粒です。
今、メジャーリーグで大活躍している松井秀樹さんは、いまや日本国内だけでなく、世界的にも有名な野球選手になっています。
松井選手の強さは、力強いホームランにあります。
読売巨人軍にいたころから、力強いホームランを打っていました。
日本人の相手を傷つけたくないという風習から「No」と言えない人がいます。
日本人は、何でもかんでも「Yes」とばかり答えてしまう民族と思われています。
何でもかんでも「Yes」とばかり答えていると、たしかにいい人だとは思われますが、存在感はありません。
存在感は「余裕」から出てきます。
余裕を持っている人は、一見何もしていませんが、逆に強さを醸し出しています。
特に学校のテスト直前には、存在感のある人とない人の光景を目にできます。
異性の要素を取り入れてみませんか。
男性なら、女性らしい雰囲気を含みます。
女性なら、男性らしい雰囲気を含みます。
存在感は、豊かな表情から生まれます。
表情が豊かな人は、それだけで存在感があります。
私がアメリカに留学していたときに感じたことは、アメリカ人は表情が豊かだなと思ったことです。
自分の両親には、大きな存在感があります。
生まれて一番にお世話になっているからでもあり、自分のことを最も理解しているからでもあります。
理解のある親には、大きな存在感があるのです。
日本のことわざに「不言実行」という言葉があります。
「不言実行」とは「口では何も言わないが、行動はしっかりしている」という意味です。
その人の本当の考えや気持ちは、口からではなく、行動からわかるということです。
誤解されたときに必要以上に説明していると、言い訳に聞こえます。
たとえ本当のことでも、必要以上というのは、それだけで説得力をなくしてしまうのです。
説得力をつけるために、必要以上は避けることです。
新しい出会いを求めるなら、行動するに尽きます。
出会いは、行動から始まります。
出会いがあってから、初めて行動するのではありません。
「かっこいいね」と言う人は、かっこいいです。
普通は自分が「かっこいいね」と言われたいと思います。
しかし、自分より他人のことを「かっこいい」と言える人は、相手を明るくさせる「サービス精神」を持った人なのです。
本当に優しい人は、自分で自分のことを優しいとは言いません。
本当に優しい人は、困っている人を助けるときにわかります。
「私は優しいんですよ」と自分で言っている人は、たいてい困っている人を見ても、見ているだけです。
朝のニュースほど、必ず元気な顔のアナウンサーが登場しています。
昼や夕方は、落ち着いた表情のアナウンサーが出ていることに対して、朝は明るい表情が持ち味のアナウンサーがよく見られます。
いつも目がぱっちり開いていて、元気があふれている人です。
どんな分野でも一生懸命になっている人には、ひときわ輝く存在感があります。
どんな分野でもかまいません。
存在感を手に入れたいと思うとき、自分の行っていることに本当に一生懸命になっているのか、振り返って見ることが大切です。