執筆者:水口貴博

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

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骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。

骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。 | 洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

「骨付き」の肉が登場することがあります。

いわゆる「Tボーンステーキ」です。

通常のステーキとは異なり、骨を気にしながら食べなければいけませんから、少し戸惑うところですね。

まず気をつけたいのは、骨を手に持って直接肉にかぶりつくのは厳禁です。

最初に骨から肉を外す手順から始めます。

  1. 左側から食べる

骨に注意がむいて、どこから切ろうかと迷いが生じます。

Tボーンステーキでスマートな食べ方は、やはり左側からです。

T字の左側からナイフを入れます。

  1. 肉をしっかり固定しながら、骨に沿って切る

フォークで肉をしっかり固定しながら、骨に沿ってナイフを入れます。

骨についた肉をナイフで切り外すことになりますから、しっかり力を入れましょう。

骨と肉のラインをぎりぎりに切っていくより、少し余裕を持たせて切るほうが、楽に切れます。

ここで注意があります。

Tボーンステーキは骨が邪魔ですから、最初に骨から肉を全部切り取りたくなります。

しかし、この方法は、よくありません。

最初にすべて切り分けてしまうと、肉汁が逃げ出したり、肉が冷めやすくなったりするからです。

食べるだけの量を、その都度切り分けていくようにします。

  1. 肉を回転させて切る

骨付き肉を左側から食べていきますが、肉を切りにくい場合があります。

そういうときは、肉を切りやすいように回転させればOKです。

  • 骨と骨の間の肉の食べ方

骨付きの肉は、T字型とは限りません。

場合によっては複雑な骨の形もあるでしょう。

骨と骨の間の肉の取り方は、状況によります。

ナイフとフォークを使って肉を切られる余裕があれば、そうしましょう。

ただし、骨と骨の間が狭くてナイフとフォークが使いにくい場合は、手で骨をしっかり固定します。

そして、フォークを使って骨の間の肉をかき出して食べます。

洋食フルコースで心がけたいテーブルマナー(21)
  • 骨に沿ってナイフを入れて、食べる分量を、その都度切り分ける。
エスカルゴの上手な食べ方。

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

  1. フルコース料理は、必要とされるテーブルマナーもフルコース。
  2. フルコースをオーダーする前に、気をつけておきたいこと。
  3. フランス料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  4. イタリア料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  5. なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。
  6. どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
    その理由とは。
  7. フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。
  8. コース料理は、同席者とランクを合わせてオーダーすること。
  9. スープで、音を立てないように飲む上手な方法。
  10. スープを飲むときのスプーンの正しい使い方。
  11. パンを食べながらスープを飲まない。
    パンを食べてからスープを飲まない。
  12. 左利きの人のナイフとフォークの適切な持ち方。
  13. エビの上手な食べ方。
  14. 魚料理の上手な食べ方。
  15. 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べ始めよう。
  16. 同席者の話が長く、なかなか料理が食べ始められないときの対処法。
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