イタリア料理とフランス料理は似ていますが、すべてが同じわけではありません。
国の違いや文化の違いのため、おおむね似てはいるものの、異なる点もあります。
まず前菜から始まります。
前菜の役目は「食欲を駆り立てること」です。
量は少なくても、色鮮やかな色合いが特徴です。
イタリア料理の前菜の場合、肉の「赤」、チーズの「黄」、野菜の「緑」の3色で彩られることが多いようです。
味付けは、食欲を増進させるため、塩味や酸味の利いた刺激的なものが登場するのが一般的です。
1つ目のメイン料理の登場です。
プリモ・ピアットでは、パスタ類が一般的です。
イタリア料理では、フルコースの品目が少ないので、最初に炭水化物の料理が登場します。
2つ目のメイン料理です。
魚料理か肉料理のどちらかが登場します。
ワインと一緒に口にすれば、より深い味わいが楽しめます。
「魚料理は白ワイン。肉料理は赤ワイン」というルールを参考にしながら、ワインを選んでいきましょう。
肉料理で酸性に傾いた血液を、元に戻すため、アルカリ性のサラダが登場します。
またメインディッシュでごつごつした口の中を、野菜でさっぱりする意味があります。
レストランのフルコースに含まれない場合もあります。
含まれない場合にオーダーする際は、別料金になるため注意をしましょう。
甘いデザートで食事の最後を締めくくります。
そろそろ、メイン料理のときに食べたワインによって酔いが回り始めるころです。
気持ちのいいほろ酔い加減と、甘いデザートのハーモニーが、同席者との歓談を盛り上げることでしょう。
イタリア料理の食後のコーヒーは、苦いエスプレッソが一般的です。
デザートで甘いものを食べた後に、苦いものを口にすることで酔いを覚まし、気持ちのバランスを保つ意味があります。
食後のコーヒーには、胃液の分泌を促す消化促進の作用があります。
ちなみにイタリア料理では、食後のカプチーノはおすすめしません。
「満足ではありませんでした」という不満のサインになることがあります。