テーブル席に座ればさっそくナプキン、と言いたいところですが、まだ早すぎます。
ナプキンを早く広げすぎると「そんなにおなかがすいているの?」と笑われます。
テーブルに着いたらまずメニューを眺め、食事を選びましょう。
まずおいしそうな食事に目をやるのが、マナーです。
すぐメニューに目をやることで、給仕や同席している友人にも、食事を楽しみにしている気持ちが伝わりやすくなります。
ナプキンを広げるタイミングは、最初の食事や飲み物が出てきたときです。
もし目上の人と同席している場合は、目上の人が先にナプキンを広げてからにしましょう。
次に、ナプキンの置き方です。
首からぶら下げるような使い方は、欧米のテーブルマナーではよくありません。
ナプキンは、2つ折りにして、膝の上に広げます。
このとき、折り目がついている側が手前になるよう、膝の上に置きましょう。
最も一般的なナプキンの置き方です。
では、なぜこうした決まりがあるのでしょうか。
ナプキンは、食事中、口元の汚れを拭くときに引き上げますね。
そのとき、手に取りやすいのは、手前より奥側です。
また、口を拭くときも、二枚重ねになっているナプキンの内側で拭きます。
この「内側」というのが、ポイントです。
2枚重ねになっているナプキンの内側なら、拭いた後に再び重ねて、汚れを隠すことができるからです。
手に取りやすく、汚れも隠しやすいという理由から、このたたみ方が一般的なマナーとして定着しています。