「鍵をかけていればチェーンはいらないだろう。なぜわざわざチェーンまであるのだろう」
旅慣れていないころ、私がふと思った疑問です。
普通に見れば、鍵をかけていれば十分であると思われがちです。
同じ疑問を抱いた人も、多いのではないでしょうか。
一見すればチェーンは不要ではないかと思いますが、そうではありません。
実は、チェーンにはチェーンしかできない役割があります。
誰かがノックをして尋ねてきたときも、チェーンをかけたままドアを開けるのが基本です。
いきなりドアをこじ開けようとするのを防ぐ意味があります。
また、ホテルは基本的に宿泊客以外でも出入りが可能です。
泥棒が宿泊客を装ってホテルに忍び込み、針金などを差し込んで鍵をこじ開けるかもしれません。
しかし、チェーンがかかってさえいれば、たとえ鍵を開けられたとしても、入ることはできないので一安心です。
メイドは昼間に部屋の掃除などのため、勝手に部屋の鍵を開けて入ってきます。
メイドは、部屋を掃除する必要性から、ホテル全室の鍵を持っています。
一応、部屋に入る前にノックをしますが、テレビをつけていたりお風呂に入っていたりすると聞こえないことがあります。
単にメイドのノックの音が小さい場合もあるでしょう。
いきなりドアを開けられ、プライベートを侵害されるのを防ぐ効果があります。
そうした意味で、セキュリティーを高めるために、チェーンもかけておいたほうがいいのです。
もちろん理想は鍵もチェーンも両方かけておくことです。
鍵だけでなく、チェーンをかける癖をつけておきましょう。