執筆者:水口貴博

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

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お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。

お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。 | 子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

あなたが親として子どもにご褒美を与えるのは、どのようなときですか。

  • テストで100点を取ったとき
  • 大きなスポーツの大会で、1等賞を取ったとき

このように、大きな成果を成し遂げたときではないでしょうか。

大きな努力の結果が実ったとき、親としては子どもにご褒美を与えたくなります。

「与えなければいけない」というより「与えたくなる」のです。

子どもの努力を認めてあげたいし、今後も努力を継続してほしいので、何か報酬を与えたくなります。

もちろん親らしくご褒美を与えるのはいいことです。

子どもは突然の報酬に喜ぶばかりではなく、努力した意味を感じて、より努力に励むようになるでしょう。

さて、ここで大切なのは「何を与えるか」です。

ときどき、ご褒美として「現金」や「物」を与える親がいます。

「よく頑張りました。ご褒美として1万円」

「よく頑張りました。ご褒美としておもちゃを買ってあげましょう」

しかし、ちょっと待ってください。

たしかにお金やおもちゃなら「物質的な欲求」を満たすことはできますが「精神的な欲求」までは満たすことができません。

なにより維持費がかかります。

毎回100点を取ったり1等賞を取ったりするたびにお金が必要になり、親の経済的な負担も大きくなります。

現金やおもちゃが悪いわけではなく「一番大事なこと」がすっかり抜けています。

親が、子どもを褒めたり認めたりしてあげることです。

「うわっ、すごいね」

「偉いね。頭がいいね」

「私は自慢の子どもを持って幸せ」

「このまま行けば、世界一偉くなるよ」

「また次も期待しているからね!」

どんどん子どもを褒めてあげましょう。

認めてあげましょう。

こうした親からの言葉を、子どもは一番喜びます。

ポイントは、少し大げさに喜ぶことです。

大げさすぎて問題にはなりません。

100点や1等賞を取った子どもより親のほうが、はしゃいで大喜びするくらいでいい。

子どもは「そんな大したことじゃないよ」と言いながら、内心はとても嬉しく感じているはずです。

優秀な成績を喜んでくれる姿ほど、子どもにとって嬉しいことはない。

お金やものより、はるかに嬉しいことです。

それが「精神的な欲求を満たす」ということです。

子どもは心から満たされ「よかったな。また親の喜ぶ顔が見たいから頑張ろう」と思います。

お金や物では満たされない精神的な喜びを感じ、次なる意気込みへと変わるのです。

子どもに礼儀と行儀をしつける方法(11)
  • 子ども以上に、親は大喜びする。
親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。

子どもに礼儀と行儀をしつける30の方法

  1. 幼いときに身につけた習慣は、大人になってからも変わりにくい。
  2. 「お行儀よくしましょう」という言い方では、子どもは行儀よく行動できない。
  3. 子どもに、礼儀や行儀を教えるなら、10歳までの時期が大切。
  4. 初めは、礼儀や行儀の理屈を抜きにしつけてもいい。
  5. そもそも礼儀や行儀は「頭」で覚えるのではなく「体」で覚えるもの。
  6. 子どもが100点や1等賞を取ったときも喜ぶ。
    取れなくても喜ぶ。
  7. 親が子どもから感謝されるのは、ずっと後になってから。
  8. ご近所から褒められた経験が、子どもの意識を変える。
  9. 正義のために生きるヒーロー番組は、子どもの礼儀や行儀に好影響を与える。
  10. 子どもが駄々をこねても気軽に応じないほど、精神的に強くなる。
  11. お金や物質などのご褒美を与えればいいわけではない。
    子どもが一番見たいのは、親が喜ぶ姿。
  12. 親が喜び上手なら、子どもは自然と努力をする。
  13. お小遣いを無条件に与えていると、子どもの金銭感覚は養われない。
  14. きちんとしたしつけのためには「優しさ」と「厳しさ」両方の教育方法が必要。
  15. 優しさと厳しさは、偏りすぎてはいけない。
    バランスが大切。
  16. 子どもから尊敬されるという願いは、今のところ、捨てておいたほうがいい。
  17. 子どもにプラス発想を教えるには、親がプラス発想をするだけでいい。
  18. 子どもにとって、学生服を着ることほど難しいことはない。
  19. 子どもが心を開くかどうかは、親の聞き方しだい。
  20. 無駄をしないのは、最も無駄。
  21. 挨拶をしないのは、れっきとした無視行為。
  22. 子どもの言葉に耳を傾ければ、自然と素直になる。
  23. 親は、子どもの勇気を出す手助けをするだけでいい。
  24. 成功であれ失敗であろうと、勇気を出して行動すれば、褒めることができる。
  25. 夫が仕事に精を出せば出すほど、発生しやすい矛盾点がある。
  26. 「親は何のために働いているのか」を、きちんと子どもに話す。
  27. 子どもが何かに熱中し始めたら、とことん熱中させてあげること。
  28. 親になった今だからこそ、マナー教室に通う価値がある。
  29. 親が子どもに対して礼儀がないと、子も親に対して礼儀がなくなる。
  30. しつけは「従順期」「反抗期」「反省期」の3段階を経る。

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