男性が結婚すると、これまで以上に一生懸命に働くようになります。
理由はいうまでもありません。
「養う」という大きな責任が出てくるからです。
死ぬまで一生を共にする妻のために、衣食住を基本とするあらゆる生活費の中心を稼ぐ責任を背負います。
これまで以上に仕事への責任感が増し、熱心になるでしょう。
だらしない男性も、結婚してから活気が満ちあふれるようになった話も、しばしば耳にします。
しかし、です。
仕事に熱心になるのはいいですが、熱心すぎるあまり、帰宅が次第に遅くなり始めます。
すると、妻との会話が少なくなる傾向になります。
子どもが生まれると、さらに力を入れて働くようになるでしょう。
妻だけでなく、子どもも養わなければいけないという大きな責任を背負うようになるからです。
ギアを入れ直し、これまで以上に一生懸命働くようになります。
すると、さらに仕事への責任感が増し、熱心に仕事をし始める。
さらに帰宅が遅くなり、家族と顔を合わせる時間が少なくなりがちになります。
その結果、夫婦関係や親子関係が悪化しかねません。
妻や子のために一生懸命になっているというのに、本末転倒です。
男性が結婚した後には、こうしたトラブルに陥りやすい傾向があります。
もちろんすべての男性がそうなるわけではありません。
仕事より、妻や子を優先するという男性もいるでしょう。
しかし、妻や子のことを考えているからこそ、陥りやすい点であることもたしかです。
夫はこうした矛盾が発生しやすいことを予測して、対処していく必要があります。
では、どうするのか。
手帳やカレンダーに、家族とのスケジュールを先に書き込みます。
「先に書き込む」というのがポイントです。
「時間ができたら妻や子を相手にしよう」と思っていると、いつまで経っても相手にできません。
そうではなくて、先に妻や子と触れ合う時間を入れておきます。
たったこれだけです。
この習慣が、自然と仕事ばかりに傾きがちな生活を「元に戻すきっかけ」になるのです。