執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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自立するために必要なのは、親離れより子離れ。

自立するために必要なのは、親離れより子離れ。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

今、子離れできていない親が増えています。

「親離れ」という言葉があります。

子どもが親元を離れ、自立して生きていこうとすることです。

しかし、大切なことを見落としているほうが多いです。

子離れです。

親と子の関係で、まず離れようとするのは、ほとんどが子どもからの場合です。

子どもは思春期のころから、自分のプライベートを持ちたがり、自分の個性を確立させていきます。

自分から進んで興味を示し、進んで行動します。

ある人は都会に出たいと恋い焦がれるし、ある人は自分の部屋を持ちたい、一人暮らしをしたい、と思います。

その結果、若いときに親元を離れ、自分で自立しようとします。

私が高校時代にやっていた体操部には、女の子のマネージャーが1人いました。

彼女は、田舎からやってきた子でした。

高校は愛媛の中心街に近い場所にありましたが、彼女の実家は、愛媛の山奥にあります。

市や町ではなく、村なのです。

高校に入るときに、愛媛の都会の方に1人で出てきて、一人暮らしをしていました。

私は学校の帰りに、部屋を見せてもらったことがありました。

小さな部屋でしたが、きれいな部屋で整理整頓されていました。

私は「すごい」と思いました。

高校1年の女の子が、1人で生活するのは、なかなかできることではありません。

私が高校1年のときは、まだ甘えて親と一緒に暮らしていたため、1人で生活している彼女が大人びて見えました。

次に驚いたのが、彼女の親です。

高校1年の女の子の一人暮らしを許してくれる親は、なかなかいません。

彼女の勇気も素晴らしいですが、親の勇気も素晴らしいと感動しました。

普通の親なら、心配で反対しているところです。

しかし、それを許してくれる親は、子どもの自立のため、子離れできている親なのです。

往々に親は「子どもは、いつまでもそばにいてほしい」と願います。

そのため最近は、子離れできていない親が増えています。

過保護の家庭が増え「マザコン」「ファザコン」という現象が起きています。

子どもの自立を本当に願うなら、親は、子離れが必要です。

子離れしなければ、いつまでも子どもは自分で立てるようになれないのです。

自立できる子どもに育てる教育法(16)
  • 親のほうこそ、子離れする。
子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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