今は、核家族化が進み、おじいちゃんおばあちゃんも含めた家族一同での「家族旅行」が少なくなっています。
そのうえ、ストレスに満ちた社会になってきてしまい、家族一同が顔を合わせる機会は、なかなか持ちにくくなっています。
しかし、いくら家族が忙しいからとはいえ、私は家族旅行には大賛成です。
家族旅行では、日常ではお目にかかれない親の意外な一面を見ることができ、子どもにはとてもよい勉強になります。
私の家庭では、よく家族旅行を子どものころからしていました。
計画を立てて旅行するときもあれば、泊まる宿は現地で探すというぶっつけ本番のような旅行もあったりしました。
新しい土地というのは、いくらガイドを読んでも、実際に行くと思ったより大きな刺激です。
どう行けばいいのかわからないときには、どうするのでしょうか。
どのような所なのか知りたいときには、どうするのでしょうか。
そんなとき、私はいつも親の行動を思い出します。
子どもである私は、人一倍新しい土地には弱気になっています。
そんなときの対処法は、戦場です。
必要な物は、自分で手に入れ、知恵を絞って、できないことをできるようにします。
そんなことは、誰にも教えてもらいませんでした。
ただ、親の姿を見て「なるほど、こうすればいいのか」と知恵を学んでいきます。
すでに自立できている親の姿こそ、最高の手本です。
子どもに自立してもらいたいと思うとき、まず親が自立できていないといけません。
自立できていない親からは、自立した子どもは難しいです。
家族旅行は、親の自立した姿を表現できる絶好の機会なのです。