人間関係では、触れてはいけない「禁断の話題」があります。
何が禁断の話題になるのかは、人それぞれです。
まずわかりやすい例を挙げれば「太っている話題」です。
体型が太っている人は「太っている話題」は出さないほうがいいでしょう。
気にせず、笑いのネタにする人ならいいですが、やはりコンプレックスを抱えている人もいますから無難に避けるのがマナーです。
顔に気になる青あざがあるなら、その話題も触れないほうがいいでしょう。
手に大きなやけどの後があっても、聞かないことです。
外見を見れば、ある程度は想像がつくものです。
さて、難しいのはここからです。
前もってわかるものならいいですが、わからない部分があります。
見えるものならすぐわかりますが、特に見えないものは厄介です。
その1つが「相手の過去」です。
過去は目に見えないからこそ、難しいところです。
もしかしたら、過去にいじめられた経験があるのかもしれません。
幼いころに、親から虐待を受けた経験があるかもしれません。
交通事故で両親をなくしているかもしれません。
何かトラウマを背負っていることもあるでしょう。
それは見た目ではわかりませんから、難しいところです。
禁断の話題を避けたくても、見えないからこそ、難しい。
1つ方法があります。
話をしていると、なんとなくではありますが「話を避けたがるそぶり」があるはずです。
つまらなさそうな顔や話題を変えたがるしぐさがあれば、敏感に感じ取ることです。
「そこには何か触れてはいけないことがあるのだな」
敏感なセンサーで気づきましょう。
たとえ気になったとしても「何か隠しているな。気になる。もっと突っ込んで聞いてやろう」と思うのはよくありません。
気になる気持ちがあっても、相手から話をするまでそっとしておきます。
むやみに掘り下げて探ろうとしないことです。
それが対人関係のマナーです。
人間には誰しも、1つや2つは、触れてはいけない禁断の話題があります。
そういう状況を感じ取って、触れないようにする努力が必要です。