本を読んで身につけた知識は、まだ本当に理解できている状態ではありません。
「わかったつもり」という状態です。
理解度としては、30パーセント程度です。
「わかっていない部分」のほうが、まだ大半を占めています。
自分が本当に理解するためには、経験をして、実際に体験することが必要です。
「わかった」と、初めて言えます。
しかし、それでもまだ浅いのです。
体験できても、まだ理解は、70パーセント程度です。
本を読んで最終的にどうするのかというと、他人に話をする、説明するという「アウトプット」のプロセスが必要です。
アウトプットをするためには、自分の中で消化しなければいけません。
食べたものが体の栄養になるには消化する必要があるように、頭の中に入った知識も消化することができて初めて栄養になります。
人に教えるために、まず自分が体験して、しっかり消化します。
あなたが本を読んだことを人に話して教えてあげることで、本当に身についたと言えるのです。
アウトプットは、知識が身についている証拠です。
理解が、90パーセント程度になります。
「読書」という言葉があります。
しかし、これは単体だけで使うべきではありません。
「読書……」というふうに、読書の後に、続く言葉があります。
「読書→経験する→教える」というプロセスです。
さらに具体的に言えば、次のようになります。
「読書(インプット)→経験(消化)→教える(アウトプット)」
読書でインプットした話を「本当かな」という疑いを持って、実際に自分で経験してみます。
経験できたことを自分なりに消化します。
消化できた知識や知恵を、最後に他人にうまく話をしてアウトプットします。
これで1つの「セット」です。
この3段階を経て「身につけた」と初めて言えるのです。
読書だけで終わりにしていませんか。
せっかくインプットしたのですから、アウトプットをしましょう。
アウトプットをする方法は、たくさんあります。
アウトプットをどんどんしましょう。
あなたが吸収したことを、社会に還元するのです。