あなたは読書をするときに、ラインを引くタイプですか。
それとも、まったく引かないタイプですか。
読書をするときに大切なことは、自分が大切だと思うところを、蛍光ペンでラインを引くという作業です。
積極的に、本に書き込みをする作業です。
これは、実行する人としない人が、わかれるところです。
特に「本を大切にしよう」という思いが強い人は、新品同様にきれいに読み進めようとします。
折り目をつけず、線を引かず、しわをつくらず本を読もうとします。
古本屋に売るときも、本の状態がいいので、高値で売れることでしょう。
しかし、これではいけないのです。
大切な部分は、蛍光ペンでラインを引く作業が必要です。
そうしないと、自分の中にきちんと吸収されないからです。
文章を自分の中に効率よく吸収するためには、線を引く作業が、必要です。
文章を読んでいく中、大切だと思うところを蛍光ペンでラインを引きます。
ラインを引くためには、手を動かしますから、覚えやすくなります。
引いたラインを、もう一度自分の目で確かめることで、再認識できます。
より重要なところが強調されるのです。
2回目に読み返すときには、そのラインが強調されているので、より吸収力や理解力がよくなります。
たくさん、ラインを引いて、体を動かすのです。
読書は、スポーツです。
スポーツは体を動かさないと身につかないように、読書も体を動かさないと身につきません。
もし、気になる部分がページ全体に及ぶときには、ページごと破ってかまいません。
ページを破ってしまえば、メモ帳にメモを書く手間が省けます。
壁に貼っておけば、毎日目にでき、大切なところを復習できます。
本はしわしわになり、ラインがたくさん引かれ、ところどころページが破られているくらいでいいのです。
そうなれば、必ず本は、売れなくなります。
古本屋に売りに行っても「こちらの本は、買い取りできません」と断られます。
そうなるくらい本をぼろぼろにできたとき、あなたは本当に「読書ができた」と言えるのです。