新人は、初めは何も仕事ができない状態です。
ここからどうやって、這い上がっていけばいいのでしょうか。
与えられる仕事のなか「これだけは誰にも負けない」という得意分野を作ることをおすすめします。
1つでも得意な分野を持つことで、自分のレギュラー番組を持つことと同じになります。
「この仕事なら、あの人だ」
そう言われるようになれば、みんなから注目を浴びることになります。
仕事をするうえでは、本当は「何でもできる」ということが一番の理想です。
「何でもできる人」はたしかにモテますが、実際はなかなかいません。
何でもできるのは、神様くらいであり、現実には何でもできるという人は、そういるものではありません。
むしろベテランほど、自分の得意分野を深く掘り下げています。
誰にも負けない分野1つを徹底的に深く掘り下げると、不思議なことにその周りの分野にも影響を及ぼすことになります。
資料整理が誰にも負けなければ、資料整理を通してさまざまな情報に目を通すことになり、いつの間にか得意分野になっています。
コンピューターの技術が誰にも負けなければ、さまざまな人から頼られて、コミュニケーションも一緒に得意となります。
クレーム担当のプロになれば、問題解決に関する資料も作れるようになるでしょう。
仕事には「波及効果」というものがあります。
一点に絞って深く追求していると、その分野に関係することも一緒に波及して詳しくなり、得意になっていくという現象です。
得意分野が大きく広がっていくということです。
新人のあなたがまず心がけることは「これだけは誰にも負けない」ということを、1つ身につけることです。
自分の武器にして、仕事を勧めていきましょう。
徹底的な「一点豪華主義」になるのです。
1つが得意になれば、その得意なことが波及して、ほかの仕事にも対応できるようになります。
だんだん「仕事ができる人」へと変身していくのです。