新人には、仕事が始まる前の仕事があります。
掃除です。
社内の掃除は、新人が入社してはじめに担当する重要な仕事です。
どれだけ掃除がきちんとできるかによって、新人の質が見えてきます。
適当に大雑把な掃除をしている新人は、そういう人だと思われます。
一方、気づかないような細かなところまで、きちんと掃除ができる新人は気の利く人だと思われます。
また部屋の中の掃除だけでなく、トイレ掃除もきちんとできているでしょうか。
誰もが避ける掃除場所をすすんで掃除ができる新人は、それだけ仕事も与えやすくなります。
トイレのような汚い場所でも、嫌な顔せずに一生懸命できる人は、どんな仕事を与えても嫌な顔をせずに一生懸命になるでしょう。
私は当初、トイレの掃除がきちんとできていないために、社長からトイレの中で教育を受けたことがあります。
社内で指導を受けるならまだしも、トイレの中で指導を受けるのは珍しい。
こうしたことを心がけるよう指導を受けて、今まで意識していなかった自分が恥ずかしくなったものです。
「ほかの人が、気づかないところに気づける人が、伸びていく人だ」
そう指導されたものです。
先輩たちは、あなたの掃除の仕方によって、どんな仕事を与えようかを決めています。
掃除は、自分をアピールするための、もってこいの作業なのです。