「仕事と趣味の両立」と聞いたとき、どんなバランスをイメージするでしょうか。
とっさにイメージするのは、仕事と趣味が「1対1」の割合ではないでしょうか。
偏りがなく、同じ割合なので、バランスの良い状態です。
誰が見ても理想的と言えるでしょう。
ここに誤解があります。
両立だからといって、ちょうど半々でなければいけないわけではないのです。
両立の意味を「半々」と誤解している人が少なくありません。
ぴったり半々にしようとすると、時間のやりくりが大変になり、気持ちにも余裕がなくなります。
辞書で「両立」の意味を調べてみましょう。
広辞苑を引くと「双方ならび立つこと。両方とも支障なく成り立つこと」とあります。
つまり、ちょうど半々でなくても、両方とも支障なく成り立っていれば、両立を実現できていることになります。
たとえば、仕事と趣味の割合が「3対2」「4対1」「5対1」であってもいいのです。
きちんと両方とも支障なく成り立っていれば、OKです。
内容や時間の長さに偏りがあっても良し。
アンバランスに思えても、両方とも支障なく成り立っていれば、両立していることになるのです。
このことに気づけば、仕事と趣味の両立は、それほど難しくないとわかるでしょう。
趣味で大切なのは、量より質です。
趣味の時間が短くても、それだけ濃い時間を送っているなら、仕事との両立が可能になるのです。