「どうすればいい?」と聞かれたら「どうすればいいと思う?」と言い返すことが大切です。
どうすればいいかは、他人の私にはわかりません。
わかるわけがないのです。
相手が23歳の人だったら、相手になって同じく23年過ごす必要があります。
たとえ私が客観的にわかったつもりでも、本人が主観的にどう考えるかが大切なのです。
私はいつも「どうすればいい?」と聞かれたら「どうすればいいと思う?」と聞き返すようにしています。
そうすることで、相手は自分のうちに目を向け、考えることができるのです。
自分がどうすればいいかわからないとき「どうすればいいと思う?」と聞き返すとしっかり答えてくれます。
わからないから聞くはずなのに、しっかりわかっているのです。
私は心の中で「なんだ。自分でよくわかっているではないか」と思います。
自分の意見に自信がないだけです。
誰かに自分の意見を、もう一押し、してもらいたいのです。
人間は、自信のない生き物です。
相手が何か自分の意見を言います。
そこで「そうだね」と言うことで、相手は自信を持ってくれます。
人は自分と同じ意見を共感できると、自信を持つのです。
本人が自信を持つことで、本人が行動します。
行動することで、解決します。
もし行動して失敗しても「よくやったね。すごいよ」と褒めることが大切です。
「自分のやったことは正しいんだ。これでよかったんだ。じゃあ、もう少しやってみようかな」と自信がつきます。
自信が出てくることで、また行動します。
これが、相手が立ち直っていく過程です。
ゆっくりかもしれませんが、確実に本人が成長できます。
相手の成長第一に考えましょう。
相手の成長を考えてアドバイスをするなら「どうすればいいと思う?」と言われたら「どうすればいいと思う?」と聞き返す。
これが、立派なアドバイスになっているのです。