「能力」で落ち込んでいる人は「できなかった」ということで落ち込んでいます。
ここから、おかしいのです。
日本の教育方針がよくわかる瞬間です。
「できなかった」ということは、本当にいけないことなのでしょうか。
そんなことはありません。
できなかったことで「自分にはできない」ということがわかったのです。
これはとても貴重な経験です。
行動しなければわからないことがわかったからです。
本だけでは、失敗体験は学ぶことはできません。
実際に行動して、初めて経験できる貴重な失敗経験なのです。
大失敗は、大成功につなげていけます。
褒めるべき点は、実際に「行動した」ということです。
「行動」が「できた」だけで、十分に「できる」という「能力」があるのです。
この意識を持つことが大切です。
私はいつも「能力」で落ち込んでいる人には、こう言っています。
「大失敗くらいで、落ち込まない」
相手はたいてい、驚いた表情をします。
「大失敗」という響きこそ、落ち込む典型だと思っているのです。
実際、大失敗は落ち込むことではありません。
大成功のための貴重な経験ができて、小躍りしてもいいところです。
大失敗という貴重な経験ができたことこそ、すでに大成功なのです。