ピンチのとき、誰かに責任を取ってもらおうとする人がいます。
できるだけ責任を負わない方法を考えたり、自分は責任を取りたくないので、代わりにやってくれる人を探したりです。
「会議でみんなと決めたら、責任が分散する」
「人に決めてもらったら、失敗しても、その人のせいにできる」
どうすれば責任から逃れられるか、あるいは自分の責任が小さくなるか、アイデアを絞りだそうとします。
これを「責任逃れの姿勢」といいます。
たしかに誰でも責任は取りたくないもの。
責任という言葉には、重い響きがあります。
「責任を負いたいですか」と聞かれれば、ほとんどの人が「NO」という返事となるはずです。
失敗したときの保険を用意して、何とか責任から逃れようとする人も多いのではないでしょうか。
しかし責任逃れの姿勢でいるかぎり、ピンチを乗り切ることは困難です。
わざわざ会議を開いて、みんなの意見を伺わなければいけません。
メンバー全員がそろわないと、会議すら開けません。
誰かに責任を取ってもらう姿勢では、行動が遅くなります。
余計な悪知恵が働くようになります。
誰かに責任を取ってもらえないなら、怖くて何もできなくなります。
ピンチのときに大切なのは「自己責任の姿勢」です。
自分が行動の責任を取るということです。
自己責任になれば、すべて自己都合・自己判断で良くなります。
わざわざ会議を開いて、みんなの意見を伺う必要はありません。
自分が「こうしよう」と思えば、ゴーサインです。
自分が決めたら、それでOKとなるので、圧倒的なスピードが生まれます。
決断も行動も格段に早くなるのです。
また自己責任になると、失敗したくないので、より真剣に考えるようになります。
ピンチを乗り越える方法も、自己責任だからこそ真剣に考えるようになり、結果として良い解決策・良いアイデアがひらめくのです。
何かあったとき「私が決めました」「私がやりました」「私の責任です」と言えるようになることです。
もちろん失敗したときは自分が責任を取らなければなりませんが、最初からわかっていることなのですんなり受け入れられます。
自己責任の姿勢になれば、ピンチを乗り切れるのです。