仕事から帰宅したら、部屋着に着替えます。
脱いだズボンをハンガーにかけるときは、ベルトを外しましょう。
ベルトを着けたままハンガーにかける人がいます。
はくときのことを考えれば、たしかにベルトを着けたままのほうが楽です。
いったんベルトを外すと、はくとき、またベルトを着けなければいけません。
手間を省きたいので、ベルトを着けたままハンガーにかけたくなる人も多いのではないでしょうか。
ここは、ひと踏ん張りしたいポイントです。
ベルトを着けたままハンガーにかけるのはNGです。
ズボンの劣化が早くなるからです。
ベルトを通す穴が痛んだり、ベルトの重みでズボンにしわが寄ったりします。
夏場で汗をかいていると、ベルトが腰回りの汗を吸収して、ベルトを痛める原因にもなります。
本革は水に弱いので、安易な扱いは要注意です。
こまめにベルトを外すことで、ズボンやベルトが長持ちするのです。
ベルトを外すことは、ズボンやベルトを休める意味だけではありません。
気持ちを切り替える意味もあります。
ベルトを外した瞬間、腰回りの締め付けがなくなって、心地よい解放感が得られます。
「仕事が終わった。これからゆっくりしよう」と思え、リラックスが促される。
オンモードからオフモードに切り替わって、心身がスムーズに休まるのです。
メリットは、朝にもあります。
ズボンをはいてベルトを着けるとき、気持ちがしゅっと引き締まります。
「さあ、これから仕事をするぞ!」と気合が入ります。
オンモードに切り替わり、エンジンがかかるのです。
ベルトを着けたり外したりするのは、気持ちを切り替える、儀式的な意味合いもあるのです。