毎日スーツを手入れしていると、必ず取り外しするのが、ベルト。
スラックスを身につけるときは、ベルトを締め、スラックス用のハンガーに吊すときは、ベルトを外す。
普通の状況なら、ベルトの取り外しが、1日に1回は必ずあります。
さて、注目したいのは、ベルトを外すときです。
「ベルトを通す穴は、なぜか痛みやすい」
そう思ったことはありませんか。
その原因は、ベルトを外すときに問題があるのかもしれません。
ベルトを外す瞬間を思い出してください。
仕事で帰宅して、スラックス用のハンガーにスラックスを吊します。
仕事でへとへとに疲れているため、ベルトを乱暴に外しやすいのです。
よくあるのが、勢いよく引っ張ってベルトを外す行為です。
少しでも早く休みたいため、ベルトを外すとき、引っ張る勢いが強く乱暴になりがちです。
これがよくない。
一瞬であっても、ベルトと布の部分に強い摩擦が生まれ、ベルトを通す穴を傷めるのです。
心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
心身ともに疲れきっているかもしれませんが、スラックスの寿命に関わる大切な瞬間です。
もう一踏ん張り頑張って、丁寧なベルトの外し方を心がけましょう。
勢いはつけず、ゆっくり引きます。
さっと引っ張るのではなく、するする引くイメージです。
これを心がけるだけで、ベルトを通す穴の消耗は、ずいぶん改善されるはずです。