交通事故が発生しやすいタイミングは、前の車を追い抜くときです。
運転をしていると、のろのろ走っている車と遭遇するときがあります。
前を走っている車が遅いと、いらいらしてくることがあるでしょう。
後ろを走っている車がつかえて困ります。
そんなときは、後方と対向車線を確認したうえで追い抜きます。
追い越しが禁止されていなければ、追い越しが可能です。
追い抜くとき、車線変更が伴ううえ、一時的にスピードを上げる必要もあります。
このときが危ないのです。
ハンドル操作を誤って、路外に出てしまったり池に転落したりします。
死角から急に人や車が飛び出してくるかもしれません。
後方や対向車線が確認不足のため、大事故に至るケースもあります。
ぼうっとして確認を怠ると、交通事故を起こしてしまいます。
時には命に関わるケースも出てくるのです。
これは車に限った話ではありません。
私たちが歩くときも、同じことが言えます。
道を歩いていると、歩くのが遅い人と出会うことがあります。
前を歩いている人が遅いと、横にずれて追い抜きますが、このときが危ない。
角から急に自転車が飛び出してくるかもしれません。
死角から人が飛び出してきて、ぶつかるかもしれません。
私たちの身の回りには意外と多くの死角が潜んでいます。
体や荷物と接触して、トラブルに発展することもあるのでしょう。
追い抜くときは、事故が起こりやすいタイミングです。
前の人を追い抜くのはいいのですが、その際は周りに目を向け、十分注意をしましょう。
ぼうっとしながら追い抜くと、思わぬトラブルが発生します。
特にエスカレーターでの追い抜きは要注意です。
動く床の上では、あらゆることが危険です。
毎年エスカレーターの事故が多発しています。
ちょっとした不注意で、段差につまずいて転んだり、手すりのベルトに衣類が引き込まれたりします。
地域によっては条例でエスカレーターの歩行が禁止されているところもあります。
事故の防止は、相手のためだけでなく、自分のためでもあります。
エスカレーターの上で歩いたり追い抜いたりするのは、イエローカードなのです。