頑張っている人に「頑張れ」と声をかけてはいけません。
頑張っている人は、すでに頑張っています。
頑張っている人に「頑張れ」と声をかけても「もう頑張っているよ」と思われるだけです。
純粋な気持ちで声をかけているのかもしれませんが、さほど効果はないのが現実です。
むしろ逆効果になることも珍しくありません。
頑張っている人に「頑張れ」と声をかけると、余計な力が入ってしまいます。
すでに頑張っているのに、もっと頑張らなければいけなくなります。
過度の緊張やプレッシャーを与えてしまい、相手はテンパってしまいかねません。
「まだ頑張っているようには見えない。だから頑張れ」と言っているようにも聞こえ、思わぬ誤解を与えることもあります。
心身ががちがちになってしまい、本来のパフォーマンスを発揮しにくくなるのです。
頑張っている人のことを考えるなら「頑張れ」の一言は控えておくのがベターです。
頑張っている人にはどんな声をかけるのがいいのでしょうか。
ベストは「リラックスを促す言葉」です。
「きっとうまくいくよ!」
「無理しないで」
「肩の力を抜いて」
「マイペースでいこう」
「楽しんでいこう」
「深呼吸をしてリラックスしよう」
頑張っている人に足りないのは、リラックスです。
頑張っている人は不安や緊張でいっぱいのはずですから、リラックスする声をかけると、相手ははっとします。
「そう、その言葉を待っていた!」と喜ばれるでしょう。
力んでいる自分に気づいたり、楽しむことの大切さを思い出したりします。
不安や緊張が取り除かれ、交感神経と副交感神経のバランスが整います。
リラックスを促す声をかけることで、普段の自分を取り戻し、本来のパフォーマンスを発揮しやすくなるのです。