ときどき痛いところを突かれたとき、逆ギレをする人がいます。
ひるんではかっこ悪いと思っているのか、真っ赤に顔を赤らめて、大きな声で激しく怒りをまき散らします。
「あなたは失礼だ!」
「それは絶対間違っている!」
「違う、違う!」
逆ギレをすれば、相手の指摘を完全否定できていると思っているのかもしれません。
しかし、いくら逆ギレをしてごまかしたところで、相手からは丸わかりです。
逆ギレは、図星のサインです。
「やはり図星だったのですね」「痛いところを突かれちゃったのだね」とすぐ見抜かれます。
急に態度が急変する様子からはっきり見てわかります。
痛いところを突かれて逆ギレすることほど、かっこ悪い姿はありません。
すぐかっとなってしまうのは前頭葉が未熟で、感情のコントロールが利いていない証拠です。
素直に認められない態度といい、逆ギレという大人げない態度といい、これほど恥ずかしい態度はありません。
「大人なのに子どもみたいだね」「そんなに一生懸命ごまかさなくてもいいのに」と心の中で笑われるのがオチです。
子どもならまだ許されますが、大人になってからこれをすると、痴態をさらすだけなのでやめておくことです。
激しく怒ることだけでなく、むきになって反論することにも注意してください。
むきになって反論するのも、逆ギレの1つです。
落ち着いた口調で論理的に反論するのはOKですが、むきになって反論するのはNGです。
むきになっているかどうかの判断ポイントは3つあります。
1つでも当てはまるなら、むきになって反論している状態です。
人はつい興奮してしまうと、多弁・大声・早口になってしまいます。
自分では普通に反論をしているつもりであっても、実際は逆ギレの状態になっているので、心当たりのある人は注意が必要です。
痛いところを突かれたときは、素直に認めるのが一番です。
相手の指摘が間違っているなら誤解を解く必要がありますが、実際に当たっているなら認めるしかありません。
「そのとおりです」
「おっしゃるとおりです」
「痛いところを突かれました。鋭いですね」
ごちゃごちゃ言いません。
余計な言い訳はせず、潔く認めます。
もちろん内心はショックかもしれませんが、むきになって反論するのはやめておきます。
もし自分に非があるなら素直に謝りましょう。
「ごめんなさい」
「失礼しました」
「申し訳ございません」
余計な弁解はしません。
素直に謝ることで、トラブルが収まるのも早くなります。
これだけのことです。
拍子抜けするほど素直に認めるのが、一番かっこいいのです。