ぼける人に目立つのは「言わなくてもわかる」という考え方です。
いわゆる、以心伝心です。
たしかに長い付き合いであれば「言わなくてもわかる」という状況はあるでしょう。
お互いを知るにつれて、言葉に頼らなくても心が通じ合う場面が増えるのは事実です。
長年の夫婦関係や友人関係であれば、以心伝心によるコミュニケーションも可能になります。
だからといって、何でも以心伝心に頼るのはよくありません。
以心伝心に頼れば頼るほど、次の3つの機会が減っていきます。
「言わなくてもわかる」と思って何でも以心伝心に頼っていると、どんどん口数が減って、無口が増えてしまいます。
どんどん頭を使わなくなり、人と接する機会も減って、脳の衰えが加速します。
ぼけに向かって一直線となるのです。
ぼけない人には「言わなくてもわかることであってもきちんと口に出す」という習慣があります。
以心伝心に頼ることはあっても必要最小限です。
特にぼけない老夫婦は活発なコミュニケーションが特徴的です。
いちいち言わなくてもわかることでも、きちんと口に出して伝えたり確認をとったりして、丁寧に言葉を一つ一つ交わしています。
だからこそ、話す機会、頭を使う機会、人と接する機会につながっています。
いちいち言わなくてもわかることでも、きちんと口に出して伝えるのは、ぼけの防止につながります。
以心伝心に頼ることはあっても、頼りすぎてはいけません。
言わなくてもわかることであっても、きちんと口に出して伝えるようにしましょう。
どれだけわかり合った関係であろうと、コミュニケーションが大切です。
きちんと口に出して伝えるから正確なメッセージが伝わります。
誤解や言葉のすれ違いが減るだけでなく、コミュニケーションの活性化にもつながります。
話す機会、頭を使う機会、人と接する機会をたくさん作っていくことです。
言わなくてもわかることであっても、きちんと口に出して伝える人はぼけないのです。