浪人生活を送るうえで、一番重要なことは何か。
こう聞かれれば、私は自信を持って「モチベーションの維持」と即答します。
浪人生活がうまくいくかどうかは、ひとえに、これだけといっても過言ではありません。
私が浪人を経験して、ひどく痛感しています。
もちろん勉強法・勉強時間・環境なども重要です。
しかし、それ以上に大切な要因は、やはり「モチベーション」です。
モチベーションのない人は、優れた勉強法、たくさんの勉強時間、どんな環境であろうと、何をやってもダメです。
モチベーションはガソリンです。
ガソリンのない車は、絶対に前に進みません。
しかし、モチベーションさえあれば、何をやってもうまくいきます。
勉強法・勉強時間・環境も、自然とうまくいきます。
本人にやる気があれば、条件の悪さは大したことありません。
予備校に通う場合であろうと、自宅浪人をする場合であろうと、一番大切なことはモチベーションの維持です。
浪人生活で判断に迷ったときには「どちらの選択のほうがモチベーションを維持できるか」と自分に問いかけてみましょう。
たとえば「浪人中の友人との付き合い」について、よく論議が交わされています。
浪人中の友人との付き合いは、一長一短です。
友人との付き合いによって悩みを共有できたり寂しさを紛らしたりできます。
一方、友人との付き合いが多くなったため、勉強時間が減ってしまうという問題です。
友人に近づくか、離れるか。
これに明確な答えはありません。
人・場所・状況によって、答えはさまざまです。
そういうときこそ「どちらのほうがモチベーションを維持できるか」です。
友人との付き合いをしたほうがモチベーションを維持できるなら、そうすればいい。
友人とは距離を置いたほうがいいなら、そうすればいい。
どちらが自分にとってモチベーションを維持できる選択であるかです。
この判断基準で進めていけば、おのずから答えは見えてきます。
「予備校か、自宅浪人か」
「部屋で勉強するか、図書館で勉強するか」
「朝型か、夜型か」
その判断は、ひとえに「モチベーションが維持できるかどうか」という基準で決めるべきです。
これが浪人生活を送るうえで、最も重要なポイントなのです。