新しい発見はどこにあるのでしょうか。
興味のない展覧会にあります。
興味のない展覧会は普通行くことはありません。
興味のある展覧会に行くことはあっても、わざわざ興味のない展覧会に行くことはないでしょう。
お金も時間もかかるので、できるだけ興味のあるものに注目するはずです。
ここに盲点があります。
ぜひ、興味のない展覧会にも足を運んでみてください。
なるべく1ミリも興味のない展覧会がいいでしょう。
顔も名前も知らないアーティストでもいいのです。
時間とお金の許すかぎり、行ってみる価値はあります。
展覧会が開かれるくらいですから期待できます。
裏を返せば「展覧会が開かれるだけの実力や知名度がある」と言えます。
足を運んだら、ぼうっと見るのではなく、じっくり見てください。
そこにはたいてい何かしら新しい発見があるものです。
素晴らしい作品や今まで見たことのないものがあるでしょう。
「こんな世界が広がっていたのか!」
「こんなに素晴らしいものだったのか!」
「今まで知らなかった。知ってみると、面白いね!」
期待しないで行ってみたら、思いのほか楽しめるのはよくあることです。
実際に作品を見たり詳しい説明を聞いたりしているうちに興味が出てくるでしょう。
「なるほど、こういう世界なのか。こういう魅力があるのか」となるに違いありません。
軽い気持ちで足を運んだことがきっかけで興味に火がつき、はまってしまうこともあるはずです。
今まで興味がなかったのは知らなかったためでした。
知ると興味が出てきます。
これが成長です。
新しい世界を知り、視野が広がるのは素晴らしいことです。
自分の殻を破って、新しい発見と出会うには、今までとは違った行動パターンが有効です。
「興味のないから行かない」ではなく「興味のないから行ってみる」です。
興味のない展覧会だからこそ、わざわざ足を運んでみる価値があります。
あっと驚くような刺激が舞い込んでくるでしょう。
新しい発見は、興味のない展覧会にあるのです。