早く落ち着きを取り戻したいとき、即効性のある方法があります。
「余計なことを考えない」という方法です。
何でも考えればいいわけではありません。
考えることは大切だと思われがちですが、不快な感情を呼び起こすことはすべて余計な考えです。
不快なことであればあるほど、そのことで頭の中が占有されます。
なかなか頭から離れず、ことあるごとに思い出してしまうでしょう。
これがいけないのです。
思い出すたびに「むかつくなあ」「いらいらするなあ」と不快な感情がよみがえります。
「しなければよかった」「あのときこうしておけばよかった」とくよくよしてしまいます。
「あの人のせいだ」と悔しい気持ちになることもあるでしょう。
ここで逆転の発想があります。
考えなければいいのです。
頭から離れないなら、頭のスイッチをオフにすればいい。
家のブレーカーを落とすようなイメージで、しばらく何も考えない時間を作りましょう。
目をつぶって瞑想するのもよし。
目を開けたままひたすらぼうっとするのもよし。
頭を空っぽにして空をぼんやり眺めるのもよし。
何も考えず、ぶらぶら外を散歩するのもよし。
目の前にパソコンがあるなら、頭を真っ白にした状態でスクリーンを見つめます。
しばらく「何も考えないこと」に徹してください。
すると、どうでしょう。
あれほど波立っていた感情が嘘のように静まりかえり、一瞬で落ち着けるでしょう。
余計なことを考えなければ、穏やかな感情が手に入ります。
仕事が中断するデメリットはありますが、即効性という点では最強です。
素早く感情を静めるなら、これほど有効は方法はありません。
しばらく時間が経過してから頭のスイッチをオンにすると、普段の状態に戻っています。