執筆者:水口貴博

時間感覚を身につける30の方法

12

やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。

やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。 | 時間感覚を身につける30の方法

紙に書いてある文字を素早く転写ができる、コピー機というものがあります。

そんなコピー機は、人間とそっくりな一面を持っています。

コピーを取りたいと思うときに、まずスイッチを入れます。

しかし、スイッチを入れたからとはいえすぐコピーが取れるわけではありません。

コピー機には「コピー準備中」という最初の時間があります。

車のエンジンでいうと、最初の加熱をしている時間にあたります。

これが長いのです。

コピーを取る人は、何も100枚のコピーを取りたいわけではありません。

たった1枚のコピーを取りたいだけです。

しかし、スイッチを入れたばかりのコピー機は最初に動き出すまでにかなりの時間がかかります。

5分ほどたって、ようやく動き始めます。

いったん動き始めると、コピーは何枚でもすいすいできます。

はじめの1枚までは時間がかかったのに、いったんコピー機が動き始めるとコピー100枚200枚もすいすいできてしまいます。

コピー機は動き始めたら早いのですが、動き出すまでの時間がかかってしまうのです。

これは、人間にそっくりだとは思いませんか。

人間は、動き出すまでに時間がかかります。

一度動き始めたら次々とやれるのですが、最初の重い腰を上げるまでに、相当な時間がかかってしまうのです。

時間を思ったより使っているのは、この重い腰を上げるまでの時間です。

やると決めたことは、どれだけ重い腰をさっと動かせるかです。

どれだけさっと重い腰を上げられるかで、どれだけ時間を大切にできるかが決まります。

実際に動いている時間はあまり差がありません。

差がついているのは、最初に動き始めるまでの腰を上げる時間なのです。

「スピード」ばかりに気を向けてしまいがちですが、本当は「時期を早めること」のほうがさらに大切なのです。

時間を節約するのは、重い腰をさっと上げられることなのです。

時間感覚を身につける方法(12)
  • やると決めたからには、重い腰をさっと上げて、行動する。
スピードのある人は「はい」と素早く返事ができる。

時間感覚を身につける30の方法

  1. 時間を上手に使う人には「知恵」がある。
  2. まずは効率の悪いことを経験する。
  3. 時間を大切にするとは、同じ失敗を二度と繰り返さないということ。
  4. 「だらだらした1時間」と「集中した1時間」は、まったく違うことに気づく。
  5. お金持ちより、時間持ちになろう。
  6. 休むことは、時間を大切にするということ。
  7. 時間は、自分を厳しく叱ってくれる先生。
  8. 大切なことほど、最初に話す。
  9. 「ちょっと」は禁句。
    具体的に言おう。
  10. 心に「余裕」がなければ、充実しているとは言えない。
  11. 確かめる時間を省かない。
  12. やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。
  13. スピードのある人は「はい」と素早く返事ができる。
  14. 子どものころに教えられたことほど、大切なこと。
  15. 感謝をすることは、人との関係を促進させる効果がある。
  16. 適齢期より「今やりたい」という気持ちを大切にする。
  17. ささいなことに対する気遣いに、相手の優しさが感じられる。
  18. 上手な時間の使い方とは、充実した時間を送るということ。
  19. 好きなことで、忙しくなろう。
  20. 人には人のテンポがある。
  21. 時間を有効に使いたいときほど、行動に出る。
  22. 緩急をつけて、リズムを大切にする。
  23. 最初の1歩が大切。
    手紙は宛先から書き始めよう。
  24. 残りの人生を考えると、生き方が変わってくる。
  25. 利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考える。
  26. すべてを1人で抱え込まない。
    できないことは、できる人にやってもらう。
  27. 肩書ではなく名前で呼ぶと、早く仲良くなれる。
  28. 見せる努力は、努力とは言わない。
    本当の努力は、見えないところでするもの。
  29. やるべきことを後回しにすると、精神的ストレスが大きくなってしまう。
  30. 時間がないのではない。
    時間の使い方が下手なだけだ。

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