見せる努力をしている人がいます。
友人の前、上司の前、好きな人の前。
人目があれば「評価されるチャンスだ!」「印象アップのチャンスだ!」と言わんばかりに張り切って取り組みます。
「私の努力を見てほしい」と言わんばかりにアピールしながら頑張ります。
よくある光景ですが要注意です。
それは、努力とは言いません。
褒められるためにやっているだけです。
評価されるためにやっているだけです。
「こんなに頑張っています」というアピールです。
人目に触れる努力は、努力とは言いません。
偽りの努力です。
結局のところ、見返りがあるから頑張っているだけです。
真面目に見えますが、真面目なふりをしているだけです。
残念ですが、見せる努力はなかなか実を結びません。
人目があるときは真面目に一生懸命取り組みますが、人目がなくなるとぱたっとやめます。
怠け心が出てきて、サボり始めます。
褒められることも評価されることもなければ、頑張っても意味がないと考えているからです。
真面目にするときもあればサボるときもあり、取り組み方が不安定になります。
モチベーションを外部に頼っている時点で諦めるのは時間の問題です。
人目がないと頑張れないようでは長期的な努力ができず、大きな成果を達成できません。
人目の有無で努力の有無が決まります。
見せる努力をしているなら、それは偽りの努力であることに気づかなければいけません。
では、本当の努力とは何か。
本当の努力は、見えないところでこつこつ取り組んでいることです。
努力は本来、見えないところでするものです。
陰でこそこそするものです。
見えないため、褒められることも評価されることもありません。
褒められることや評価されることがなくても頑張れるのは、本物の気持ちがある証拠です。
本物の熱意がある証拠です。
そこには嘘偽りのない正直な姿があります。
人目がないと、ひたすら自分との戦いになります。
そういうことが、本当の努力です。
努力をするなら、できるだけ見えないところでしてください。
陰でこそこそするのがいいのです。
孤独な作業になりますが、そういう姿勢を基本とすることです。
本当の努力であればあるほど、孤独の作業になります。
こそこそするのは地味で暗く思えるかもしれませんが誤解です。
かっこ悪いどころか、むしろかっこいいことです。
「陰でこそこそしている」とネガティブに考えるのではなく「陰でこつこつ取り組んでいる」とポジティブに考えてください。
人から見られないと努力しても意味がないと思いますが、きちんと結果を出せばいいことです。
あるとき、ふと誰かに見られることがあるでしょう。
何かの拍子でうっかり誰かに見られることがあります。
「えっ、こんなに頑張っていたのだね!」と驚かれるのがかっこいいのです。
学生時代を思い出してください。
学校で成績のいい人に限って、いつ勉強しているのかわかりません。
いつも遊んでいて、表向きは普通に振る舞っています。
もともと頭がいいのかと思いますが違います。
そういう人は、見えないところで勉強しているだけです。
見えないところで頑張れる人は、夢を叶えることができます。
見られないと努力できない人は人目がないと頑張れませんが、見えないところで努力する人は人目に関係なく頑張れます。
努力が安定して長続きします。
人目のありなしに関わらず、努力が継続できるため、いつか大きなことを成し遂げられます。
努力は、見えないところでするものです。
勉強も仕事もスポーツも、大きな成果を上げたいなら見えない努力をしましょう。
周りに気づかれたらラッキーと思うくらいでちょうどいい。
見えない努力がたくさんあればあるほど、夢を叶えていけます。