あなたは今、何歳ですか。
では、80から年齢を引いてみましょう。
それが、あなたの残りの人生です。
たとえば、私なら現在24歳です。
80-24=56となります。
つまり、私はあと56年しか生きられません。
現在の医療の進歩から、日本人の平均寿命は80歳前後とされています。
実際は人それぞれですが、80歳を平均としましょう。
そうすると、80歳から自分の年齢を引くと、あと自分が何年生きられるか、おおよその見当をつけることができます。
自分があと何年生きられるかなんて、日頃考えることはなかなかありません。
しかし、人間は必ず最後は死ぬようにできています。
私たちは生きている間、自分が死ぬことについて深く考える機会はほとんどありません。
特に若い人であるほど、健康がすでに手に入っています。
自分が死ぬことは頭ではわかっていても、人ごとのように思えて、実感が湧かないものです。
しかし、必ず死ぬことだけは間違いありません。
人類史上、いまだかつて死ななかった人は、1人として存在しません。
この世に生まれてきた人は、必ず最後は死ぬことになっています。
「80-(自分の年齢)= 残りの人生」で自分の生きられる年数を逆算してみると、数字で残りの人生がはじき出されます。
これを見ると、あっと驚きます。
今何歳かと考えることはあっても、あと何年生きられるかは、ほとんど考えたことがないのではないでしょうか。
しかし、残りの人生を視野に入れて生活すると、おのずから「生き方」が変わります。
「将来をどう生きるか」と考えるより「あと残りの人生で何ができるか? 何がしたいのか?」と考えるほうが、より具体的です。
「残り~年の人生」と考えることができるようになると、人生に対して真剣にならなければいけなくなります。
死について考えることは、消極的で後ろ向きな考え方と思っているのではないですか。
とんでもないことです。
死について考えることは、前向きでありプラス思考の1つなのです。
実際に必ず起こる現実を前向きに受け止めることができているということだからです。
死について考えたことはなくても、健康について考えたことはあるのではないでしょうか。
健康を考えることも、死を考えることの1つです。
健康食品や健康グッズが売れているのは、みんな、死にたくないということです。
できるだけ長生きがしたいのです。
健康について考えるということは、死を前向きに考えるということなのです。
さあ、あなたはあと残り何年の人生ですか。
今、何歳であるかは関係ありません。
最後には、人間は死ぬのですから。
「残りの人生で何がしたいのか。何をするために生まれてきたのか。この世に対して何ができるのか」を真剣に考えてみましょう。
そう考えれば、生き方が変わってきます。
以前より、今この瞬間を大切にできるようになります。
生活のすべてにおいて、一生懸命になれます。
死ぬことまで、前向きに受け止めることができるようになったという、証拠なのです。