もったいぶって話をする人がいます。
「すごいことを知っている」「面白いネタを知っている」と匂わせつつ、話すのじらします。
話しそうで話さない。
話すそぶりを見せつつ、なかなかそれを言おうとしない。
「もったいぶらずに早く話してくれよ」と思いますが、話を引き延ばしてなかなか話そうとしません。
本人はにやにやしていますが、じらされるほうはストレスがたまります。
こういうとき、たいていパターンが決まっています。
いざ話を聞いてみたところ「なんだ、そんなことか」と失笑するのです。
「もったいぶった割に大した話ではなかったね」となって終了です。
もったいぶった話し方は、がっかりされるのがオチです。
なぜもったいぶった話は失笑されるのか。
相手の期待値を上げてしまうからです。
もったいぶった話し方をすればするほど、相手の期待値をぐいぐい上げてしまいます。
「もったいぶるということはすごい話なのだろう。どんな内容なのだろう? どれだけすごい話なのだろう?」
じらされるほうは、どんどん期待値が上がります。
期待値が高すぎると、たいてい期待値を下回ることになります。
いざ実際に話したとき、期待していたほどの内容ではなく、相手を落胆させることになります。
もったいぶるからいけないのです。
せっかく面白いネタであっても、わざともったいぶることで面白さが半減します。
もったいぶってしまえばしまうほど、がっかりされるものだと相場が決まっています。
もったいぶる話し方に心当たりがあるなら、今すぐやめておくのが賢明です。
面白いネタを仕入れたとき、すぐ話してしまうのがもったいない気持ちもあるでしょう。
相手を驚かせたい気持ちがあるのかもしれませんが、それは自分本位であって相手のためになっていません。
相手から「回りくどい」と思われ、いらいらさせてしまいます。
話したところで「なんだそんなことか」とがっかりされ、いいことはありません。
もったいぶった話し方は感じが悪い。
ついもったいぶった話し方をしたい衝動に駆られますが、ぐっとこらえることです。
もったいぶる話し方をしていると、いずれ人間関係に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
もったいぶって話をする癖があるなら注意しましょう。
大切なことであればあるほど、簡潔でわかりやすい話し方を心がけましょう。
プロのスピーカーでもないかぎり、もったいぶった話し方はたいていスベります。
もったいぶらず、さっと話してしまうことです。
大切な内容であれば、なおさら最初に話すのが得策です。
ビジネスでは結論から話すのが基本であるように、私生活においても結論から話すほうが好印象です。