困っている人を見つけたとき「手伝いましょうか」と言うのは、ありきたりな表現です。
もちろん嬉しいです。
感謝します。
しかし、コミュニケーションの達人は、もう少しひねった表現を使います。
「手伝わせてください」という言葉です。
「手伝いましょうか」と「手伝わせてください」は、似ている表現ですが、天と地の差があります。
積極性がまったく違います。
「手伝いましょうか」は質問です。
「手伝わせてください」という言葉には「あなたを助けたい」という強い積極性が感じられます。
人の温かみが強く込められている一言です。
「手伝いましょうか」という言葉ももちろん嬉しい。
しかし「手伝わせてください」と言われるほうが、はるかに嬉しく感じます。
「気にされている。助けてくれようとしている。愛されている」とわかりますね。
ダイレクトに人の温かみが感じられます。
そういうとき「人間とは素晴らしいな」と思うのです。