ある日のことです。
友人が、私を見て言いました。
「どうせ暇だろ。助けてくれ」
私はむっとしてしまいました。
友人は忙しくて、少しでも協力がほしいという状況のようです。
1人の力では解決できないことなので、ほかの人の手を借りたいようです。
それは、見てすぐ理解できました。
たしかに私は時間に余裕がありました。
しかし、なかなか気が進まない。
偉そうで乱暴な言い方が、頭に引っかかっているからです。
「助けよう」という気持ちが急に冷めてしまいます。
偉そうな言い方をされると、不機嫌になる人もいるでしょう。
普段は丁寧な言葉遣いをする友人ですが、そのときは珍しく乱暴な言い方でした。
おそらく余裕がない状況のため、乱暴な言葉遣いになってしまったのでしょう。
困っているのはわかりますが、とげのある言い方をされると「助けよう」という気持ちもなくなります。
助けを求めた結果、偉そうな言い方だったためにいざこざになり、逆にトラブルを増やしてしまうかもしれません。
問題は、言い方です。
こういうときは「今、大丈夫ですか」「時間は空いていますか」と丁寧に相手の状況を尋ねる言葉から始めることです。
「時間なら空いていますよ」と返事が来れば「困っているので助けてもらえませんか」という流れになります。
摩擦がないので、スムーズに応じることができます。
丁寧な言い方だからこそ「助けよう」という気持ちも出てくるでしょう。
余裕がないときほど、乱暴な言葉遣いに注意です。