大切な話をするときは、まばたきの回数を抑えましょう。
まばたきの回数を抑えると、説得力が生まれるからです。
テレビ討論を聞く際、まばたきが目立つ人を見かけることはないでしょうか。
ほとんど絶え間なく目をぱちぱちさせていて、気になってしまうことがあるでしょう。
「目にごみでも入っているのかな」と思ってしまうほどです。
それは、不安や緊張による影響によるものです。
心理学では、まばたきが多くなることは、不安や緊張の表れによるものとされています。
本人は普通にしているつもりでも、人の心理は自然と表に出やすいものです。
まばたきは通常「3~4秒に1回」ですが、緊張状態のときは「1~2秒に1回」になります。
不安や緊張が強い場面では、まばたきが増える傾向があります。
まばたきが多いと、相手に落ち着いていない印象を受けます。
いつもぱちぱちまばたきをしていると、心理的動揺が相手に伝わってしまいます。
「不安がっているね」
「ひどく緊張しているね」
「何かやましいことでもあるのかな」
相手に心理学の知識はなくても、違和感があるため直感的に見抜かれるでしょう。
動揺していて自信のない様子が伝わると、発言内容まで疑われます。
結果として説得力を下げてしまうのです。
大切な話をするときは、まばたきを抑えましょう。
まばたきをゼロにするわけではなく、あくまで「回数を抑える」ということです。
普段と同じように、4秒に1回程度にします。
まばたきを抑えることで落ち着いた印象を与え、説得力が生まれます。
より意識を向けて「5秒~6秒に1回」まで抑えれば、さらに落ち着いた印象を与え、説得力に貢献するでしょう。
少し意識は必要ですが、説得力を上げる工夫として知っておく分には損はないでしょう。
なかなか難しいことですが、普段から意識して慣れておくといいでしょう。
もともと緊張する場面では、自然と目に力が入ってしまうため目の乾きも早くなります。
状況が許されるなら、直前に目薬をさしておき、目の乾燥を防ぐのもよい工夫です。
あらかじめ目を潤わせておけば、まばたきを抑えやすくなるでしょう。
目元が潤うことで、リラックスを促す働きもあります。
1つの対策として知っておけば、いざというときに役立ちます。