魅力を出すために大切なのは、知識ではありません。
意思です。
学校教育に染まっていたせいか、私たちは知識重視になりがちです。
コミュニケーションでも、知識を使った話し方が多く見られます。
知識ばかりで話していませんか。
「モカコーヒーにはチョコレートが含まれているって知ってた?」
「1日に必要なカルシウムは600ミリグラムだよ」
「アセロラには、ビタミンCがたっぷり含まれているから健康にいいよ」
「この建物は○○が作ったらしいよ」
もちろん知識も役立ちます。
相手は感心してくれるでしょう。
「へえ、知らなかった。よく知っているね」というリアクションが返ってくるでしょう。
中には役立つ知識もあって、相手に喜ばれるはずです。
しかし、知識で話せば魅力的になれると思っているなら注意したほうがいいでしょう。
知識は素晴らしいものですが、それだけでは魅力は出ません。
知識は知識です。
どこかの本で学んだことを引用しているにすぎません。
覚えたことを受け売りで言っているにすぎません。
引用も受け売りも悪いことではありませんが、素晴らしいことでもありません。
知識はあっても、そこに意思がなければ、魅力も教養も感じられないのです。
知識の披露は、喜ばれるとは限りません。
世の中には、知識の披露を嫌がる人も少なくありません。
知識を披露すると「私は頭がいい」「私を尊敬しなさい」というアピールとして受け止められることがあります。
言い方によっては「あなたはばかですね」というニュアンスとして受け止められることもあります。
知識は暴力に変わることがあります。
知識で叩きのめされているように感じます。
自分はそんなつもりはなくても、相手にそう思われることがあります。
知識の披露がひどいと、嫌な印象を与えてしまう可能性もあるのです。
魅力を出すために大切なのは何か。
「知識」ではありません。
「意思」なのです。
自分の考えがあり、自分の価値観を持っているということです。
自分の意思で考えたことには「主体性」「精神的な自立」が感じられます。
「私は○○と思う」
「私はこれが好き」
「私はこう考えている」
自分の意思で話すと、これが魅力へと変わっていき、相手の心を動かすのです。
意思があるということは「自分を持っている」ということです。
自分の軸があり、自分なりの哲学や考え方を持っています。
たとえ間違っていても、きちんと自分の意思で答えた結果なら、スマートです。
そこに意思が感じられれば、間違いであろうと魅力を感じます。
「間違えたけど、きちんと自分の頭で考えた結果だよね」と寛容に見られます。
魅力を出したいなら、知識を磨くより意思を磨きましょう。
知識も大切ですが、ほどほどにするのがいいでしょう。
わからないときは「わかりません。教えてください」と言えばいいだけのことです。
モテたいなら、なおさら意思を大切にすることです。
自分の意思で話し、自分の意思で選び、自分の意思で人生を生きます。
これが「魅力的な人」です。
これは男性でも女性でも同じです。
自分の考えや価値観で話すということです。
魅力を出したいなら、知識より意思を大切にしてください。
自分の意思で話せば話すほど、あなたから魅力があふれてきます。